ふるさと納税と住宅ローン控除1年目|上限は下がる?確定申告の手順
家に住み始めた年は、住宅ローン控除とふるさと納税が重なります。
上限は下がるのか、手続きはどうなるのか、迷いますよね。
我が家は1年目、住宅ローン控除を入れて上限を確かめ、寄附額を下げました。
- 1年目は確定申告が必要で、ふるさと納税も申告書にまとめて書く(ワンストップ特例は使えない)
- 住宅ローン控除を所得税だけで引ききれる家庭は、上限はほとんど変わらない
- 所得税で引ききれず、住民税で引ける枠もいっぱいの家庭は、上限が下がることがある
- シミュレーターには、住宅ローン控除の見込み額を自分で入れる
先に、住宅ローン控除を入れた上限を確かめておくと安心です。
計算は、さとふるのシミュレーターでできます。
我が家の前提
- 子ども2人(3歳・1歳)・住宅ローンあり(私の単独名義・変動金利)・車あり
- 妻は2人目の出産を機に退職し、今は片働き(それまでは共働き・いずれ戻るかも)
- 投資歴約8年
- ふるさと納税は、始めた1年目だけワンストップ特例で、その後は毎年確定申告
住宅ローン控除の1年目は確定申告|ふるさと納税もまとめて書く
1年目は、ふるさと納税も確定申告書にまとめて書きます。
住み始めた年の分の住宅ローン控除は、会社員でも確定申告をしないと受けられません。
たとえば2026年に住み始めたら、2026年分として2027年に申告します。
ふるさと納税も、2026年12月31日までの寄附をこの申告に書きます。
12月31日までに支払いが済んだ分が、その年の分です。
クレジットカードは決済日、銀行振込は入金日が目安です。
| 手続き | 1年目(住み始めた年の分) | 2年目以降(会社員) |
|---|---|---|
| 住宅ローン控除 | 確定申告で受ける | 年末調整で受けられる |
| ふるさと納税 | 確定申告書に書く(ワンストップ特例は使えない) | ほかに確定申告の理由がなく、寄附先が5団体以内ならワンストップ特例も使える |
| 用意するもの | 寄附金受領証明書・ローンの年末残高証明書など | 年末調整用の証明書と年末残高証明書を会社に出す |
住宅ローン控除の書類は、家の種類や住み始めた年で変わります。
国税庁の案内や、税務署の手引きで確かめてください。
ワンストップ特例を申請した分も、確定申告書に書く
確定申告をすると、ワンストップ特例の申請は無効になります。
そのため、申請書を出した分も含めて、すべての寄附を書く必要があります。
確定申告書の第二表では、2か所に書きます。
- 「寄附金控除に関する事項」:寄附先の名前と寄附金額
- 「住民税に関する事項」の「都道府県、市区町村への寄附(特例控除対象)」:ふるさと納税の金額
2つ目が空欄だと、住民税の控除が受けられないことがあります。
1年目にやりがちな書き忘れ
- ワンストップ特例を申請した寄附を書かない
- 住宅ローン控除だけ書いて、ふるさと納税を書かない
- 第二表の住民税の欄(特例控除対象)を空けたままにする
書き忘れに気づいたら、税務署で申告の訂正(更正の請求)をします。
ただし、住宅ローン控除で所得税が0円のままなど、所得税が変わらない場合もあります。
その場合は、市区町村に相談します。
住宅ローン控除で上限は下がる?|所得税で引ききれない家庭だけ注意
住宅ローン控除があっても、上限が必ず下がるわけではありません。
分かれ目は、住宅ローン控除を所得税だけで引ききれるかどうかです。
上限は「住宅ローン控除を引く前の住民税」で決まる
住民税から引かれる分は、「基本分」と「特例分」の2つに分かれます。
上限を決めているのは、特例分のほうです。
特例分は、住民税のうち収入で決まる部分(所得割)の2割までです。
この収入で決まる部分は、住宅ローン控除を引く前の金額で計算します。
そのため、住宅ローン控除があるだけで、上限が大きく変わることはありません。
所得税から引ききれない家庭は、自己負担が増えることがある
住宅ローン控除は、まず所得税から引きます。
引ききれなかった分は、住民税から引きます。
ただし、住民税で引ける枠には限りがあります。
令和4年以降に住み始めた人は、5%(最高9.75万円)までです。
5%は、所得税の課税総所得金額等(所得税のもとになる金額)にかける率です。
令和8〜12年に住み始めた人も同じです。
ふるさと納税の控除を入れると、課税所得が減り、所得税は少し下がります。
住宅ローン控除で所得税がほぼ0円になる家庭では、その分が引ききれない控除に回ります。
それが住民税で引ける枠を超えると、超えた分は戻ってきません。
しかも、課税所得が減ると、住民税で引ける枠も少し小さくなります。
その結果、自己負担が2,000円より増えることがあります。
いつもの目安どおりに寄附すると負担が増えるので、実質的には上限が下がるわけです。
| 家庭のタイプ | 上限への影響 | どうする? |
|---|---|---|
| 住宅ローン控除を所得税だけで引ききれる | ほとんど変わらない | いつもどおりシミュレーターで確認 |
| 所得税で引ききれず、住民税で少し引いている | 枠に余裕があれば変わらない(余裕が小さいと下がることも) | 詳細版シミュレーターで念のため確認 |
| 所得税で引ききれず、住民税の枠もいっぱい | 下がることがある | 住宅ローン控除を入れて上限を出し直し、寄附額を控えめに |
表は考え方の目安で、実際の計算は家庭ごとに違います。
どれに近いかは、控除の見込み額と「源泉徴収税額」を比べると、だいたいわかります。
源泉徴収税額は、年末に会社から届く源泉徴収票に載っています。
1年目の源泉徴収税額は、住宅ローン控除を引く前の所得税に近い額です。
復興特別所得税も含むので、目安として使います。
控除の見込み額のほうが大きいか、差が小さいなら、詳細版で確かめておきます。
結局、我が家ならどう判断するか
- 1年目は、住宅ローン控除を入れずに出した上限をそのまま使わない
- 控除の見込み額を入れて上限を出し直し、その額より控えめにする
シミュレーターの入れ方|1年目は住宅ローン控除を自分で入れる
1年目は、住宅ローン控除の見込み額を自分で入れます。
1年目の源泉徴収票は、「住宅借入金等特別控除の額」の欄が空のままだからです。
そのまま写すと、シミュレーターは「住宅ローン控除なし」で計算してしまいます。
控除の額は、「12月末のローン残高×0.7%」が基本です。
ただし、家の種類や住み始めた年で、計算に入れられる借入額に上限があります。
- 今年の収入を見込む:11月までの給与明細+12月の給与・賞与の見込み
- 控除の見込み額を出す:返済予定表の12月末の残高×0.7%
- 詳細版に入れる:社会保険料・扶養などと一緒に、住宅ローン控除の欄に見込み額を入れる
- 上限ぴったりは狙わない:見込みの数字なので、余裕を残す
- 簡易版は住宅ローン控除を計算に入れないので、詳細版を使う
- ペアローン・共有名義は、名義人ごとの控除額をその人の計算に入れる
- 医療費控除やiDeCoがある年は、それも一緒に入れる
上限の見込みが出たら、その少し手前までで寄附先を選べます。
我が家の場合|1年目は寄附額を下げた
我が家の住宅ローンは私の単独名義で、控除を受けるのも私です。
初年度の住宅ローン控除は、確定申告で受けました。
その年は、シミュレーターに住宅ローン控除を入れて上限を確かめ、寄附額を下げました。
我が家のやり方
- 寄附額は、シミュレーターで出した上限の目安の少し手前まで
- 返礼品は、基本はお米の定期便
- 端数は、数千円台の返礼品を組み合わせる
翌年は、戻った所得税と住民税の控除の合計が「寄附額−2,000円」か確かめました。
これまで、上限を超えたことはありません。
今年(2026年分)は2年目で、住宅ローン控除は会社の年末調整で出します。
ふるさと納税は、今年も確定申告で受ける予定です。
住宅ローン控除1年目のふるさと納税 よくある質問
- 住宅ローン控除の1年目に、ワンストップ特例は使えますか?
-
使えません。
1年目は確定申告が必要で、確定申告をするとワンストップ特例の申請は無効になります。
ふるさと納税も、確定申告書にまとめて書きます。
- ワンストップ特例の申請書をもう出してしまいました。どうすればいいですか?
-
申請書を出した分も含めて、すべての寄附を確定申告書に書けば大丈夫です。
書き忘れたときは、税務署で更正の請求をします。
所得税が変わらない場合は、市区町村に相談します。
- 住宅ローン控除があると、ふるさと納税の上限は必ず下がりますか?
-
必ず下がるわけではありません。
所得税だけで引ききれる家庭は、上限はほとんど変わりません。
所得税で引ききれず、住民税の枠もいっぱいだと、自己負担が増えることがあります。
住宅ローン控除を入れたシミュレーターで確かめてください。
- 2年目以降も、ふるさと納税は確定申告が必要ですか?
-
会社員なら、住宅ローン控除は2年目以降、年末調整で受けられます。
ほかに確定申告の理由がなく、寄附先が5団体以内なら、ワンストップ特例も使えます。
2年目以降の年末調整とふるさと納税の関係は、こちらで確かめられます。

まとめ:1年目は確定申告でまとめ、上限は住宅ローン控除を入れて確かめる
- 1年目は確定申告で、すべての寄附を確定申告書に書く
- 第二表の住民税の欄(特例控除対象)も忘れずに書く
- 上限が下がることがあるのは、所得税で引ききれない家庭
- シミュレーターは詳細版で、控除の見込み額を自分で入れる
上限の見込みが出たら、あとは返礼品を選ぶだけです。
▶ 次に読む1本:2年目からのワンストップ特例の手順と期限を確かめられます。

上限の考え方やサイトの選び方は、こちらでまとめています。

控除が反映されたかは、翌年の住民税決定通知書で確かめられます。

家計の見直しを順番に進めたい方は、ロードマップで一つずつ確認できます。

参考資料(一次情報)
確認日:2026年10月8〜9日
免責事項
本記事は、個人の体験と公開情報にもとづく一般的な情報です(2026年10月時点)。
上限や控除の額は、収入や家の条件などで変わります。
実際の金額は、シミュレーターや市区町村・税務署でご確認ください。
