夏休みの子ども出費はいくらまで?予算枠を決める3ステップ
夏休みは、子どものお金の出方が普段と変わる時期です。給食のない昼ごはん、プールやお出かけ、預かり保育。1つひとつは小さくても、気づけば「今月いくら使ったんだろう」と不安になりやすいんですよね。
この記事では、調査の平均額と比べるのではなく、自分の家計から「夏休みにいくらまで使うか」の上限を決める手順を整理します。金融サービスへの申し込み誘導はありません。
- 2026年の民間調査2本(平均58,902円・85,145円)は夏休み全体の予算で、子ども関連だけの平均ではない
- 手順は①増える項目を書き出す→②家計から上限を決める→③夫婦で共有するの3ステップ
- 超えそうなときは、必要な支出と楽しむ支出を分けて調整する
我が家の前提
30代の共働き正社員夫婦。子どもは3歳と1歳。上の子が通う幼稚園には夏休みがあります。持ち家(住宅ローンあり)・車あり・生活防衛費は生活費6か月分。
夏休みの子ども関連の出費は、先に予算枠を決めてその範囲で使う運用にしています。枠の具体的な金額は家計の見直しで変わるため公開していません。家庭の状況が違えば決め方も変わるため、ご自身の条件に置き換えて読んでください。
先に結論|夏休みの子ども出費は、家計から使える上限を決める
結論から言うと、夏休みの子ども出費は「平均でいくら使うか」ではなく、自分の家計から使える上限を決めるのが出発点です。家族の人数、預け先の有無、帰省するかどうかで前提がまったく違うため、よその家の平均額は自分の家の答えになりにくいからです。
我が家では、夏休みの子ども関連の出費に先に予算枠を決め、枠内の支出は「使いすぎでは」と気にしすぎない運用にしています。ただし、これには前提があります。
通常の生活費、期限のある支払い、教育費や投資などの先取り貯蓄を確保した後の範囲で枠を決めていて、生活防衛費には手を付けません。上限を決めるのは使うのを我慢するためではなく、安心して使うためなんです。
もう1つ効いているのが、使う前に夫婦で上限と対象を共有することです。どこまでをこの枠から出すかを2人が知っていれば、あといくら使えるかをお互いに確認しながら使えます。具体的な手順は後半で順に説明します。その前に、検索でよく出てくる「平均額」の読み方を先に確認しておきます。
夏休み全体の予算はいくら?2つの調査を読むときの注意
「夏休み 出費」と調べると出てくる代表的な数字が、2026年に公表された2つの民間調査です。まず参考値として数字を見てみます。
| 調査 | 対象・調査方法 | 結果と読む際の注意 |
|---|---|---|
| インテージ「『夏休み』に関する調査」 | 全国15〜79歳、5,000人、ネット調査。性別・年代・地域を国勢調査の構成に合わせて回収 | 7月18日〜9月30日の予算総額は平均58,902円、前年比2.8%増。子どもの有無を限定しない |
| 明治安田「夏に関するアンケート調査」 | 全国20〜50代、1,120人、ネット調査。男女・各年代を140人ずつの同数で構成 | 平均85,145円、前年比18.8%減。0円回答を含み、子どもの有無を限定しない |
- 公表はどちらも2026年7月9日。インテージは2026年6月17日〜22日、明治安田は2026年6月9日〜12日に実施
- インテージの「夏休み」は7月18日〜9月30日の期間を指す予算総額。明治安田の平均には予算0円の回答(13.9%)が含まれ、30万円以上(6.7%)まで回答の幅が広い
- どちらも子育て世帯に限定した調査ではなく、子ども関連の出費だけを集計した平均ではない
- 前年比は各調査が前年の同じ調査と比べた結果で、2つの調査間の優劣や正誤を示すものではない
2つの調査は、対象年齢、標本の構成、夏休み期間の扱いなどが異なるため、平均額や前年比を横に並べて優劣・正誤を判断することはできません。平均額は全体の傾向を知る参考にはなります。
ただ、条件の異なる調査の平均を「一般的な家庭の標準額」として自宅に当てはめることはできませんし、そもそも子ども費だけの平均でもありません。だから、自分の家の上限を直接決める数字にはしにくいんです。
使える上限は、通常の生活費や必要な貯蓄を差し引いた自分の家計から決めます。その前段階として、夏休みに何のお金が増えるのかを次の章で確認します。
夏休みに増える子どもの出費|5つに分けて確認する
夏休みに増える子どもの出費は、次の5つに分けると確認しやすくなります。予算を考える前の書き出しで、抜け漏れを防ぐチェックリストとして使ってください。

| 分類 | 内容の例 | 確認のヒント |
|---|---|---|
| ①昼食・おやつなど普段より増える食費 | 給食や園の昼食がない期間の昼ごはん・おやつ・飲み物 | 昼食の回数×おおよその単価で見当をつける |
| ②預かり保育・学童・一時保育などの預け先費用 | 幼稚園の預かり保育、小学生の学童、一時保育の利用料 | 園・施設・自治体で料金が大きく違う。事前に確認 |
| ③レジャー・お出かけ | 水族館・動物園・映画・外出先での食事など | 回数で増減しやすく、予算枠の中心になりやすい |
| ④水遊び・プールなどの季節用品 | 家庭用プール・水着・浮き輪・虫取り用品など | 夏の初めにまとまって出やすい |
| ⑤帰省・旅行 | 交通費・宿泊費・お土産など | 金額が大きい場合は、夏休み枠に含めるか年単位の特別費として別に備えるかを家庭で決める |
②の預け先費用は、共働き世帯の夏休みで確認したい項目なのに、書き出すと意外と忘れがちなんです。仕事のために必要な費用なので、レジャーと同じ扱いにはせず、この後の章で説明する「必要な支出」として分けて考えます。
我が家の今年の実例
今年の夏、我が家で実際に出ているのは③レジャー・お出かけと④水遊び・プールなどの季節用品の2つです。①②⑤は確認漏れを防ぐための一般的な項目として挙げており、我が家の今年の実績ではありません。
なお、子どもが家にいる時間が長くなる夏休みは、電気代も上がりやすい時期です。エアコンの電気代と使い方はエアコンつけっぱなしは安い?の記事で書いているため、この記事では出費項目として扱いません。
夏休みの予算枠を決める3ステップ
増える項目を確認したら、上限を決めます。手順は次の3ステップです。

STEP1の書き出しは、金額の正確さより漏れのなさを優先します。前の章の5分類を順になぞり、昼食の回数や預け先の利用予定日など、日程から見当がつくものは概算で構いません。帰省・旅行を夏休み枠に含める家庭は、ここで一緒に書き出します。
STEP2の上限は、「なんとなく残っていそうな額」ではなく中身を決めておきます。ここで言う回せる額とは、通常の生活費・期限のある支払い・先取り貯蓄を確保した後に夏休みへ回せる額と、すでに夏休み用に確保している額の合計です。平均額から逆算するのではなく、この合計が自分の家の上限になります。
STEP3の共有では、上限の金額だけでなく「何をこの枠から出すか」の対象まで夫婦で合わせます。昼食は毎月の食費に含めるのか夏休み枠なのか、預け先費用はどちらで持つのか。対象があいまいなままだと、上限を決めても残りが計算できません。ここまで決まれば、あとは枠の中で使いながら残りを確認していくだけです。
予算を超えそうなときは、必要な支出と楽しむ支出を分けて調整する
8月の途中で「残りが少ない」と気づくこともあります。慌てて何もかも切り詰める前に、まず支出を2つに分けます。昼食・預け先・安全や健康に関わる費用は必要な支出、日程や内容を変えられるレジャー・お出かけは楽しむための支出です。同じ夏休みの出費でも、この2つは調整のしかたが違います。
楽しむための支出が上限を超えそうなら、先にあといくら使えるかを確認します。残りが分かったら、無料または費用の少ない予定に替えるか、予定どうしを入れ替えます。
たとえば、有料施設の日を公園や図書館に替える、お出かけを1回減らして残したい予定を優先する、といった形です。追加ではなく入れ替えを基本にし、変更した内容も夫婦で共有しておくと、残りを計算しやすくなります。
一方、必要な支出が見込みを超えた場合は、無理に削りません。昼食や預け先の費用を削ると生活や仕事に響くためです。この場合は、家計の他の予算や確保済みの特別費から出せるかを夫婦で確認します。予算を守ること自体が目的になってしまうと本末転倒なんですよね。上限はあくまで楽しむ支出を調整する道具で、必要な支出を我慢させる道具ではありません。
なお、こうして調整した中身は、そのまま来年の材料にもなります。今年は何が見込みより多かったのかが分かっていれば、次の章で説明する記録と合わせて、来年の上限を今年より決めやすくなります。
来年の夏に備える|今年の記録を特別費の設計に使う
夏休みの終わりにやっておきたいのが、今年の記録です。何にいくら使ったかを5分類のまま書き残しておくと、来年の見積もりの材料になります。レシートや明細を細かく仕分けし直す必要はなく、分類ごとのおおよその合計が分かれば十分です。
帰省・旅行など金額が大きい予定は、夏休み枠に含めるか、年単位の特別費として別に備えるかを家庭で決めます。毎年ほぼ決まった時期にあり金額も大きいなら、特別費として毎月少しずつ備えておく方が、夏の家計の変動を小さくできます。
来年に向けて月々備えたい家庭は、今年の実績を特別費の1項目として月割りにします。次の夏休みに使い始める月までの残り月数で割るのが基本の考え方で、計算の手順や家計簿でのつけ方は次の記事にまとめています。

夏休みの子ども出費でよくある質問
- 2つの夏休み予算調査の平均額は、子どもの出費だけの平均ですか?
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いいえ。本文で紹介した2つの調査(インテージ・明治安田)は、どちらも夏休み全体の予算をたずねた民間調査で、子ども関連の出費だけを集計した平均ではありません。対象年齢や標本の構成、夏休み期間の扱いも調査ごとに異なります。参考値として、インテージは7月18日〜9月30日の予算総額が平均58,902円、明治安田は0円回答を含む平均が85,145円です。全体の傾向を知る参考にはなりますが、自分の家の上限はこの数字に合わせず、通常の生活費や必要な貯蓄を確保した後の家計から考える方が、自宅の状況に合わせやすくなります。
- 預かり保育や学童の費用は、夏休みの予算枠でどう扱えばいいですか?
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仕事のために必要な費用なので、レジャーと同じように削る対象にはしません。夏休み枠の中で「必要な支出」として分けて管理するか、毎月の保育・教育関連の費用として夏休み枠の外で管理するかは、家庭で決めて問題ありません。料金は園・施設・自治体や利用日数で大きく変わるため、夏休みが始まる前に料金と申し込み方法を確認しておくと見積もりやすくなります。
- 夏休みの予算はいつ決めればいいですか?
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夏休みが始まる前に決めておくのが理想です。ただ、始まってから気づいた場合でも遅くはありません。残りの期間で増えそうな項目を書き出し、家計からその期間に回せる額を確認して、残りの日数分の上限を決め直せば、途中からでも同じ手順が使えます。来年に向けては、今年何にいくら使ったかの記録を残しておくと決めやすくなります。
- 予算を超えそうになったらどうすればいいですか?
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まず、昼食や預け先の費用など必要な支出と、日程を変えられるレジャーなど楽しむための支出を分けます。楽しむための支出が上限を超えそうなら、あといくら使えるかを確認し、無料や費用の少ない予定に替えるか、別の予定と入れ替えます。必要な支出が見込みを超えた場合は無理に削らず、家計の他の予算や確保済みの特別費から出せるかを夫婦で確認してください。
- 来年の夏休みに向けた準備はいつから始めればいいですか?
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今年の夏休みで何にいくら使ったかを記録するところからです。毎月少しずつ備える場合は、次の夏休みに使い始める月までの残り月数で必要額を割ります。たとえば7月から使い始めるなら、今年の夏休みが終わった後から翌年6月までの期間で毎月備える計算です。月割りの詳しい計算手順や家計簿でのつけ方は、特別費の貯め方の記事で解説しています。
まとめ|平均ではなく、家計から夏休みの上限を決める
2026年の民間調査2本が示すのは夏休み全体の予算であり、子ども関連だけの平均ではありません。全体の傾向を知る参考にとどめて、自分の家の上限は家計から決めます。手順は、増える項目を5分類で書き出す→通常の生活費・期限のある支払い・先取り貯蓄を確保した後に回せる額で上限を決める→夫婦で上限と対象を共有する、の3ステップです。
途中で残りが少なくなったら、必要な支出と楽しむための支出を分けて調整します。楽しむ予定は入れ替えで対応し、昼食や預け先など必要な支出は無理に削らず、他の予算から出せるかを夫婦で確認してください。
そして夏の終わりに、5分類のままおおよその金額を書き残しておく。記録さえ残っていれば、来年は今年より決めやすくなります。家計全体の整え方(分担・口座・先取りの仕組み)は、次の親記事にまとめています。
▶次に読む1本|分担・口座・貯め方まで、共働き家計の整え方を4ステップでまとめた親記事です。

免責事項
本記事は個人の体験と公開情報の調査に基づく一般的な情報で、特定の金融商品やサービスへの申し込みをすすめるものではありません。紹介した調査結果は各社公表資料の2026年8月14日時点の確認情報です。調査の詳細・最新の内容は各公表元でご確認ください。予算の決め方や家計の管理方法はご家庭の状況で異なります。
