SBI証券と楽天証券、どっちを選ぶ?答えは「両方」です
「SBIと楽天、どっちがいいんだろう?」
ネットで調べると両方をすすめる記事がたくさん出てきて、結局どうすればいいのかわからなくなった、という方も多いと思います。私自身も、子どもが生まれてから「教育費のために投資を始めなければ」と思い立ったとき、どちらの証券口座を選ぶか、しばらく迷っていた一人です。共働きで忙しい中、何度も比較記事を読み直した記憶があります。
出した結論は、「どっちか1社を選ぶ」ではなく「両方開設する」でした。
口座の維持費は両社とも永久無料。証券口座は開設するだけで手数料も管理費もかかりません。それぞれに異なる強みがあり、役割を分けて使うことで家計の運用効率を高めることができます。
この記事では、共働き30代パパの視点から、SBI証券・楽天証券それぞれの強みと、両方持つことのメリットを整理します。どちらに口座を開くか迷っている方の「答え合わせ」になれば幸いです。
結論|SBI証券と楽天証券は「両方開設」が正解

まずは2社の主要スペックを比較表で確認しましょう。
| 項目 | SBI証券 | 楽天証券 |
|---|---|---|
| 口座開設・維持費 | 無料 | 無料 |
| 国内株手数料 | 無料 | 無料 |
| 単元未満株 | 国内最大級(S株) | 取扱あり |
| クレカ積立 | 三井住友カード(0.5〜1%) | 楽天カード(0.5〜1%)+楽天キャッシュ(0.5%) |
| 月最大積立額 | 10万円 | 15万円 |
| 銀行連携 | 住信SBIネット銀行・SBI新生銀行 | 楽天銀行(金利年0.38%) |
| ポイント | Vポイント | 楽天ポイント |
| IPO | 業界最多級 | 多い |
| 米国株 | 充実・手数料安 | 充実 |
| UI・使いやすさ | シンプル・機能的 | 直感的・初心者向け |
一見するとどちらも似ていますが、使い方次第でそれぞれの強みが明確に異なります。次のセクションで詳しく見ていきましょう。
SBI証券の強みとこんな人におすすめ
SBI証券は、手数料の安さと取扱商品の豊富さが際立つネット証券の最大手です。
SBI証券の主な強み
- 国内株・信用取引の手数料が無料:現物・信用ともにコストがかからない
- 単元未満株(S株)の取扱数が国内最大級:1株単位で高配当株や個別株を少額から購入できる。高配当株投資の入口に最適
- 米国株・海外ETFに強い:為替手数料が安く、海外への投資もコストを抑えて行える
- 三井住友カード(NL)でクレカ積立:月10万円までVポイントが貯まる(通常カードで還元率0.5%、年間利用条件あり)
- VポイントでポイントNISA積立:貯まったVポイントをそのまま投資信託の購入に使える
- IPO取扱件数が業界最多級:新規公開株への参加機会が多く、資産形成の選択肢が広い
SBI証券はこんな人におすすめ
三井住友カード(NL)との組み合わせについては、こちらの記事も参考にしてください。
楽天証券の強みとこんな人におすすめ
楽天証券は、楽天経済圏との連携と使いやすいUIが特徴のネット証券です。楽天サービスをすでに使っている家庭にとっては、最も効率よくポイントを活用できる選択肢です。
楽天証券の主な強み
- 楽天経済圏との相性が抜群:楽天カード・楽天銀行・楽天市場との連携でポイントが最大化される
- UIが直感的でわかりやすい:投資が初めての方でもアプリの操作に迷いにくい設計
- 楽天カード+楽天キャッシュで月最大15万円のポイント積立:楽天カードで月10万円(還元率0.5〜1%)、楽天キャッシュで月5万円(還元率0.5%)の積立が可能
- マネーブリッジで銀行金利が年0.38%に:楽天証券と楽天銀行を連携(無料)するだけで、楽天銀行の普通預金金利が年0.38%に。メガバンクの普通預金金利(年0.01%が多い)と比べると約38倍で、生活費口座として使いながら金利も得られる
- 楽天ポイントで投資信託が買える:日々の買い物で貯まったポイントをそのまま運用に回せる
- 日経テレコン(日経新聞)が無料:口座開設だけで経済情報を無料で読める
楽天証券はこんな人におすすめ
楽天カードとクレカ積立の相性については、こちらの記事も参考にしてください。
→ 楽天カードと三井住友カード(NL)の使い分けが正解|子育て家計のクレカ最適解
両方開設するメリット
「2社も管理するのは大変では?」と思う方もいるかもしれません。でも実際に使ってみると、役割が明確に分かれているため、それほど複雑に感じることはありません。
両方開設することで、家計の投資戦略の幅が大きく広がります。
メリット1:リスクを2社に分散できる
証券会社も企業である以上、ゼロとは言えないリスクが存在します。口座凍結・システム障害・万が一の倒産リスクを2社に分散しておくことで、資産を1社に集中させるより安心です。
メリット2:役割を分けて効率化できる
たとえば我が家では、以下のように役割を分けています。
- SBI証券:高配当株の個別株投資・米国ETF購入
- 楽天証券:インデックス投資信託のNISA積立(eMAXIS Slim全世界株式など)
積立投資はポイント還元率が高く使いやすい楽天証券、個別株や海外ETFはラインナップが豊富なSBI証券、と使い分けることで、それぞれの強みを最大限に活かせます。
メリット3:一方がメンテナンス中でも取引を止めなくて済む
ネット証券はシステムメンテナンスや障害で一時的に取引できなくなることがあります。2社を持っていれば、一方が使えない状況でも取引を継続できます。
メリット4:各社のキャンペーンを両方活用できる
口座開設キャンペーン・積立ポイントキャンペーン・投信スポット購入キャンペーンなど、各社がそれぞれ定期的に特典を実施しています。両方口座を持っておくと、こうした機会を逃さず活用できます。
証券口座は銀行より安全?知っておきたい分別管理の話
「証券口座にお金を入れるのは怖い」と感じる方がいますが、実は証券口座の仕組みはよく知られていないだけで、銀行より優れている点もあります。
口座開設・維持費は完全無料
SBI証券・楽天証券ともに、口座開設費・年間維持費は完全無料です。使わない期間があっても費用は一切かかりません。開設だけしておくことに、デメリットはありません。
分別管理とは何か
証券会社は法律(金融商品取引法)により、顧客から預かったお金や有価証券を、証券会社自身の財産とは完全に分けて管理することが義務づけられています。これを「分別管理」と呼びます。
つまり、万が一証券会社が倒産した場合でも、顧客の資産は会社の財産とは切り離して保全されているため、原則として全額返還されます。分別管理が適切に行われていれば、補償制度(日本投資者保護基金)を使わなくても顧客の資産はそのまま戻ってくる仕組みです。
銀行の預金保険制度との違い
銀行に預けたお金は「ペイオフ制度」により、銀行が破綻した場合の保護上限が元本1,000万円+利息までとなっています。1,000万円を超える部分は保護されません。
一方、証券口座に預けた資産は分別管理されているため、証券会社が倒産しても全額が顧客に返還されるのが原則です。銀行とは仕組みが異なり、1,000万円超の現金を安全に保管したい場合の選択肢の一つになりえます。
よくある質問
- Q. 両方口座を持つと管理が大変になりませんか?
-
マネーフォワードMEなどの家計管理アプリに両方の口座を連携しておけば1画面で確認できます。実際、我が家ではSBI・楽天に加えて銀行口座もすべて連携していますが、管理の手間はほとんど感じていません。
- Q. NISA口座は1人1口座しか持てないのでは?
-
そのとおりです。NISA口座(つみたて投資枠・成長投資枠)は1人につき1社にしか開設できません。ただし、特定口座・一般口座は複数の証券会社に持てます。NISA口座を1社に集中させ、もう1社は特定口座で個別株や高配当株を運用する使い分けが一般的です。なお、NISA口座は年1回、金融機関を変更することも可能です。
- Q. どちらを先に開設すればいい?
-
楽天カード・楽天銀行をすでに使っているなら楽天証券から始めるとスムーズです。三井住友カード(NL)を使っている、または高配当株投資に興味があるならSBI証券から始めるのがおすすめです。どちらを先に開いても、後からもう1社を追加できます。
- Q. 子どものNISA(18歳未満のNISA)はどちらで開けばいい?
-
2026年度の法改正により、18歳未満も通常のNISA口座を開設できるようになります(年60万円・総額600万円)。親が使っている証券会社に合わせると管理しやすいでしょう。使いやすいUIの楽天証券か、取扱商品の豊富なSBI証券のどちらかを親と揃えておくと手続きがスムーズです。
口座を開設する(詳細手順は各記事で)
それぞれの口座開設手順・注意点・開設後にやるべきことは、下記の専用記事で詳しく解説しています。
SBI証券の口座開設

楽天証券の口座開設

まとめ|まず両方開設して、資産運用の選択肢を広げよう
「どちらがいいか迷っている」なら、迷わず両方開設することをおすすめします。口座を開くだけならコストはゼロ。使わなければそのままにしておけばいいだけです。
まずは口座を開いて、インデックス投資から始めてみましょう。我が家も最初はそこからでした。家計改善の全体像を先に把握したい方は、以下のロードマップ記事もあわせてどうぞ。

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